2026年6月、アメリカの国立公園システムにおいて大規模なトレイル建設プロジェクトと安全確保のための通行止め措置が相次いで実施されている。インディアナ・デューンズ国立公園では待望のマーケット・グリーンウェイ・トレイル建設が本格化する一方、各地で地滑りや気候要因による一時閉鎖も発生している。
インディアナ・デューンズ国立公園で大規模トレイル建設開始
シカゴ・トリビューンによると、インディアナ・デューンズ国立公園では6月7日、リトル・カルメット川トレイルヘッドで正式な着工式が開催された。このプロジェクトはマーケット・グリーンウェイ・トレイルの約2マイル区間建設を目的としており、数年間の計画期間を経て実現した。
ポーター市が担当する区間は1.04マイルで、リトル・カルメット川トレイルヘッドからハウ・ロード沿いを通り、ムノケ・プレーリーを横断してバブコック・ロードに至る。総工費は約210万ドルで、州政府が約160万ドルを負担し、残りを市が負担する。施工業者としてマイルストーン・コントラクターズが選定された。
インディアナ・デューンズ国立公園は今夏、デューン・パーク駅からサウス・ショア・ライン沿いのビバリー・ショアーズ駅まで総延長5.6マイルの区間建設を監督している。ポーター市議会議長のビル・ロペス氏は、この「卓越したパートナーシップ」なしには実現不可能だったと述べ、バーンズ・ハーバー市とインディアナ・デューンズ国立公園との協力を評価した。
安全対策による一時閉鎖措置が各地で実施
一方で、安全確保を目的とした一時的な通行止めも各地で発生している。CBS Pittsburghの報道によると、ペンシルベニア州のグレート・アレゲニー・パッセージでは、7月中の大部分にわたって1.2マイル区間が閉鎖される予定だ。これはウェスト・ミフリンのケニーウッド・パーク周辺で継続的な地滑りの懸念に対処するためで、工事関係者が安全対策作業を実施する。
地滑り対策は近年、アメリカ国内のトレイルシステムにおいて重要な課題となっている。気候変動による降雨パターンの変化や地質的要因により、従来安全とされていた地域でも予期しない地形変化が発生している。グレート・アレゲニー・パッセージは全長150マイルに及ぶ人気の長距離トレイルで、年間数十万人のハイカーや自転車利用者が訪れるため、予防的な閉鎖措置は利用者の安全確保に不可欠とされている。
国立公園での重大事故発生と熱中症対策の重要性
グランドキャニオン国立公園では6月3日、深刻な事故が発生した。ABC15 Arizonaの報道によると、18歳の男性ハイカーがブライト・エンジェル・トレイルでサウスリムからコロラド川への日帰りハイキングを試みた際、熱中症の症状を発症して死亡した。
事故は午後1時40分頃に報告され、国立公園サービスのレンジャーがハバスパイ・ガーデンズ下方でガーデン・クリーク近くの人里離れた地域のトレイルから約30フィート下の場所でハイカーを発見した。レンジャーはヘリコプターを使用した協調救助活動を開始したが、救命措置にもかかわらず現場で死亡が確認された。
この事故はココニノ郡検死官事務所と連携して調査が継続されている。グランドキャニオンでは特に夏季において熱中症リスクが高まるため、国立公園局は早朝出発、十分な水分補給、適切な装備の重要性を繰り返し強調している。ブライト・エンジェル・トレイルは往復約15.3マイルの挑戦的なルートで、標高差約1,400メートルを伴う過酷なハイキングコースとして知られている。
交通インフラ閉鎖による地域経済への影響
オーストラリアのリスゴー地域では、グレート・ウェスタン・ハイウェイのマウント・ビクトリア・パスの閉鎖が地域経済に複雑な影響をもたらしている。オベロン・レビューによると、迂回路として機能している地域では1日あたり12,000台の追加車両移動が発生しており、地域議会は観光促進の機会として活用しようとしている。
州政府は閉鎖期間中、「リスゴーで休憩・回復・生き残る」という高視認性の標識設置に合意し、地元商店や公共施設、隠れた中央商業地区駐車場への誘導を明確にするための追加標識も設置される。エリック・マホニー議員は、地域の管理範囲内でビジネス貢献を最大化する必要性を強調し、チャールズ・ホスキンス記念研究所裏の議会所有駐車場の一般開放を提案したが、安全リスクの増大を理由に拒否された。
将来的なトレイル開発計画と国立公園システムの拡充
インディアナ・デューンズ国立公園のマーケット・グリーンウェイ・トレイル完成により、国立公園の東西部分を結ぶ重要な接続が実現する。公園関係者によると、この接続により地域住民と観光客が「地域の美しさを体験する新たな機会」が創出される。ボザック氏はバーンズ・ハーバーとポーターが各区間を完成させることで、国立公園西部と東部の間の「ギャップを埋める」ことができると述べている。
バーンズ・ハーバー市はマーケット・グリーンウェイ・トレイルの中でも最も高額な区間建設に挑戦しており、より大きな建設課題に直面している。プロジェクト全体の計画と建設は「最も簡単なプロジェクトではなかった」とバルロガ氏は認めているが、複数の自治体と国立公園サービスの協力により、地域の自然アクセス向上が実現しつつある。このようなマルチ・ジュリスディクション協力モデルは、今後の国立公園システム拡充において重要な参考事例となることが期待されている。



